通年性アレルギー性鼻炎は、ハウスダストやダニなどが最も多いアレルゲン(アレルギー疾患を持っている人の抗体と特異的に反応し、そのアレルギー症状を引き起こす原因となる抗原)で、小児では男児の患者さんの数は女児の約2倍であることが知られています。花粉による季節性アレルギー性鼻炎も、男児は女児の約1.5〜1.8倍です。この傾向は、中学生まで継続していきますが、その後は成人と同じく女児に増加傾向が見られます。
小児期の通年性アレルギー性鼻炎が、成人しても治療を必要とする症例は約3分の1、軽症化してほとんど治療を必要としなくなる症例は3分の1、そして自然治癒と考えられるほど改善する症例が約3分の1と言われています。以前は、スギ花粉症の小児の将来がどうなるのかは判明していませんでしたが、1990年代からの小児スギ花粉症の増加に伴って研究が進み、スギ花粉症だけは、成長してもほとんど改善することなく成人に達すると考えられるようになりました。
しかしながら、なぜ小児の通年性アレルギー性鼻炎が成長とともに改善する症例があるのか、なぜスギ花粉症はほとんどが成人になっても改善しないかは現時点ではわかっておりません。
これらに加えて、小児のアレルギー性鼻炎は、ほかのアレルギー疾患の合併例が多いことが特徴です。アレルギー性鼻炎のある小児の約20%がアトピー性皮膚炎、約30%が気管支ぜんそくを合併し、逆に気管支ぜんそくのある小児の70〜90%がアレルギー性鼻炎を合併するとされています。