子供の花粉症やアレルギー性鼻炎:くしゃみなど自覚症状は少なく、合併症は多く見られる
- 花粉症の症状と要注意な特徴

子供の花粉症(花粉アレルギー)に関してですが、鼻の粘膜にアレルギー反応が起きていても自覚症状が無く、ほかの人が見ても症状がほとんど無いように思えることがあります。約3分の1が自然治癒すると考えられており、症状もくしゃみが少ないなどの特徴があります。また、合併症が多いことも特徴です。さらに、小児の場合は、女児よりも男児に多い傾向があり、20〜30歳代の成人では、女性にやや多い傾向があるので、この事実とは対照的です。
子供の花粉症の特徴的症状
小児の花粉症(花粉アレルギー)の場合では、成人と比較して鼻づまりが多く、その上、くしゃみが主体になる「くしゃみ型」と呼ばれる病型は少ないと言う不思議な特徴があります。その理由として、小児では鼻腔(ビクウ)が成人より狭いため鼻が詰まりやすく、鼻の粘膜の血液循環障害が起こりやすいのだろうと考えられています。
また、水のような鼻水だけではなく、粘液上の鼻水が成人に比べて多く、副鼻腔炎(フクビクウエン)や滲出性中耳炎(シンシュツセイチュウジエン)が起こりやすいのもそのためであろうと考えられています。副鼻腔炎が起こると鼻水はますます粘液状になり、膿(ウミ)のような粘り気の多い鼻水(膿鼻汁)になることもしばしばあります。

眼の症状は、成人の花粉症(花粉アレルギー)では多く認められますが、通年性アレルギー性鼻炎では、それほど目立たないのが一般的です。しかしながら、小児の花粉症の場合には、花粉症でも、それ以外のアレルギー性鼻炎でも眼の症状が強く出やすく、アレルギー性結膜炎を合併する例が少なくありません。小児の通年性アレルギー性鼻炎の50〜60%に眼がかゆい、眼が充血するなどの症状があり、眼の下を頻繁にこするために皮膚に色素沈着が生じたり、むくんだりする例が30〜40%にみられます。
また、鼻出血も成人よりも多く起こります。鼻に指をしばしば入れる、よく擦るなどの動作や鼻水によって、鼻の入り口付近の皮膚や粘膜が炎症を起こすためです。鼻をピクピクと動かしたり、口をモグモグと動かしたりして、痒み(カユミ)を抑えようとするしぐさも小児には多く見られます。しかしながら、近年は、花粉症(花粉アレルギー)の低年齢化に伴い、小児でも典型的な三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)を示す例が増えているようです。
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