花粉症と胃腸の病気:胃の調子の悪化は、不眠のストレスや薬剤などからの胃粘膜の傷害が主因
- 花粉症の症状と要注意な特徴
花粉症(花粉アレルギー)による鼻水(鼻汁)や鼻づまりが酷くて、その上眠れないためにストレスが溜まってしまい、胃の調子が悪くなることは時々見られる症状です。胃腸への症状は、個人差はありますが、抗アレルギー薬などの医薬品で胃粘膜が傷害を受けることもありますし、食物性アレルギーが関係している花粉症(花粉アレルギー)であれば、胃腸の調子が悪くなることもたまに見られる病状です。
また、別ページで詳細に説明しますが、東洋医学では、花粉症(花粉アレルギー)は気と水の異常があると考えますので、気が通る胃腸に異常が起こることはよくあることであると考えられます。

アレルギー病と胃炎
食物性アレルギーとは関係なく、アレルギー性鼻炎がある成人で心窩部痛(シンカブツウ:みぞおちの痛み)と嘔吐(オウト)を主訴として精密検査を受け、腹水(フクスイ)が貯留した好酸球性の胃炎と診断された症例があります。また、腹痛と嘔吐(オウト)を発症して、胃や腸の筋肉部分の炎症により、十二指腸などの壁が腫れていることが腹部超音波検査やCT(コンピュータ断層撮影)検査で確認された症例もあり、いずれステロイドによる治療で改善されたと報告されています。
好酸球(コウサンキュウ)は体の中のどこかでアレルギー反応が起こると骨髄(コツズイ)で大量に作られる細胞で、白血球の仲間です。1990年以前は、好酸球(コウサンキュウ)は、花粉症(花粉アレルギー)などにアレルギーを軽症化する働きを持っているのではないかと考えられてきました。しかしながら、その後の研究により、好酸球(コウサンキュウ)はアレルギー反応が起きている組織に集まってきてさまざまな化学伝達物質や炎症を起こす物質を放出し、アレルギーを重症化させたり慢性化させたりする機能を持っていることが解明されてきています。
何らかのアレルギー病を患っている人は、胃の粘膜に好酸球(コウサンキュウ)が集まってきて胃腸炎を起こすことがあり、その胃腸炎がここで紹介した「好酸球性胃腸炎」だということです。したがって、花粉症(花粉アレルギー)にも軽症の好酸球性胃腸炎が合併する可能性はありうると考えられ、合併したために胃の調子が悪くなることはありえます。しかしながら、今現在、好酸球性胃腸炎そのものは、非常に稀(マレ)な病気です。
「食物性アレルギー」とは:特定の食物を摂取したときに、アレルギー反応によってさまざまな症状が現れるアレルギー疾患です。喘息(ゼンソク)や蕁麻疹(ジンマシン)、痒み(カユミ)、吐き気、下痢(ゲリ)、腹痛のほか、ときどき強い全身的な症状であるアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。食物性アレルギーを起こしやすい食品は、子供では卵、牛乳、大豆、米、小麦などで、成人の場合では、エビ、カニ、蕎麦(ソバ)などが代表的な食品です。
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