妊婦や新生児(出生後28日未満の乳児)が、ヨーグルトやその成分である乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクス(人体に有益な働きをする腸内細菌)を摂取すると、乳児(生後0日から満1歳未満までの子[児童福祉法])期以降もアレルギー疾患を患う可能性が減ることが研究報告として出されています。しかしながら、なぜそうなるのかの理由はまだ解明されておりません。また、妊婦さん自身に対するアレルギー疾患の予防効果はまだありません。
また、乳児(生後0日から満1歳未満までの子)期を過ぎている場合や、すでにアレルギー体質やアレルギー疾患となっている人がヨーグルトを食べても、予防効果も治療効果もありません。当然のことながら、牛乳にアレルギーがある方はヨーグルトを食べてはいけません。
プロバイオティクスは、善玉腸内細菌とも言われ、腸に炎症を引き起こす病原菌であるクロストリジウムの仲間の増殖を抑制することが知られています。アレルギー疾患に関係した家族歴などの危険因子を保有する新生児(出生後28日未満の乳児)にプロバイオティクスを与えると、乳児期のアトピー性皮膚炎の発症が半分に減少したという研究報告もあります。しかしながら、その効果が出る仕組みは現在のところ解明されておりません。
また、細菌の菌体成分であるCpGモチーフがTh1細胞を増殖しTh2細胞を減少することが知られていることを根拠に、ヨーグルトや納豆、漬物にも同様の効果がありそうだとするテレビ番組などもありますが、本当に意味のある変化が起こるか否かはまだ解明されていません。
ほかには、どのプロバイオティクスが最も有効なのか、投与量はどれぐらいが適切なのか、どのような形態で摂取するのが適切なのか、安全性はどの程度あるのか、という問題に関しては解決されておりません。それにもかかわらず、アレルギー疾患を予防する、花粉症(花粉アレルギー)やアトピー性皮膚炎の予防になる、といったような宣伝文句を掲げている例がありますが、成人に対する予防効果はまだ実証されておりません。健康食品の宣伝には薬事法という法律に抵触する可能性がある過剰な表現をしているものがあり、特にインターネットでは、その傾向が強く見られます。消費者としては、十分な自己防衛が必要だと認識しておいてください。
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