花粉症やアレルギー疾患を患っている方が、水泳や激しい運動などのアレルギーへの影響を気にする方が多いので説明しておきましょう。まず、周辺の環境整備や水質管理が行き届いたプールで泳ぎ、適切な指導によって適切な運動量で行えば、花粉症(花粉アレルギー)や通年生アレルギー性鼻炎(鼻過敏症)などを患っていたとしても、重症の患者さんでなければ、特に問題はありません。また、心身の鍛錬をしても、アレルギー疾患になってしまうことはありますから、花粉症(花粉アレルギー)の予防にはなりません。しかしながら、自律神経の働きに影響して軽症化する可能性はないとは言えないでしょう。
スポーツをしている間は、花粉症(花粉アレルギー)の症状が出ない、あるいは出にくくなったり、鼻づまり(鼻閉)も楽になった、という経験された方は少なくないでしょう。そうした現象が起こる理由としては、スポーツをすることによって、自律神経の働き方に変化が起きたり、鼻粘膜の血液の流れ方に変化が起きたりすることが関係しているのかもしれません。しかしながら、それはあくまでも可能性が高いということでありまして、十分に科学的に研究されたものであるという根拠が少ないのが実情です。運動をする場所の温度や湿度などの環境要因も影響している可能性もありますので注意が必要です。
プロアスリートなどをはじめとするよく鍛えているスポーツ選手などが、春季のキャンプで花粉症(花粉アレルギー)に苦しく症例があることからもわかるように、身体を鍛えても花粉症(花粉アレルギー)の予防にはなりません。花粉症という病気の本質は、アレルギー疾患であるという点です。いかに体力があったとしても、どんなに精神力が強かったとしても、アレルギーによる過敏性と反応性の亢進には、残念ながら打ち勝つことは不可能です。しかしながら、花粉症(花粉アレルギー)を患ってしまっていても、運動や心・精神の鍛錬によって病気に負けない体力や気力を養っておく、という意味では大いに役に立つと思います。
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