まず「シックハウス症候群」とは、住宅の室内空気汚染が原因と推定されるさまざまな健康障害の総称の現象を呼びます。シックハウス症候群の主な症状としては、咳(セキ)や頭痛、眼の痛みや痒み(カユミ)、鼻水(鼻汁)や鼻づまり(鼻閉)、不眠症や突発的なイラつきなどが挙げられます。そうした健康障害が起こる室内空気感染の主な原因としましては、建物の壁紙などに使われる接着剤や建材から出てくるさまざまな化学物質や、暖房器具から排出される一酸化炭素、家具から出る化学物質などがあります。住宅の気密性能の向上と不十分な換気などの、そうした症状を深刻化させる要因のひとつであると考えられています。
明確な研究報告は今のところ示されてはいませんが、子供のシックハウス症候群はアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくの患児に多いと言われています。成人の場合であっても、花粉症(花粉アレルギー)や通年性アレルギー性鼻炎(鼻過敏症)の症状の悪化を招く可能性が考えられております。化学汚染物質に対する反応性が、アレルギー疾患を患っている人では高い可能性が想定されているほか、化学汚染物質がアレルギー疾患の増悪因子になっている可能性も考えられており、検討が進められております。
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