ダニやスギ花粉などの環境抗原(生体内に侵入して抗体をつくらせ、アレルギー・免疫反応を引き起こさせる物質の総称)に対するIgE抗体(「IgE」と呼ばれるタンパク質で作られた抗体の総称)が大量に生成されるようになるのは、乳児(生後0日から満1歳未満までの子[児童福祉法])期後半あるいは、1歳以降です。しかしながら、その一方で、リンパ球が環境抗原に対してアレルギーを引き起こす状態になるのは、新生児(出生後28日未満の乳児)期ないし乳児期早期で、乳児期に将来のIgE抗体を作る準備が始まっていると言われています。そのために、アレルギー疾患の予防のためには乳児期早期からの環境抗原に対する対策を開始する必要があると考えられております。
また、既に、花粉症(花粉アレルギー)などのアレルギー疾患が発症してしまった方は、原因になっている花粉への対策だけではなく、ほかの抗原(生体内に侵入して抗体をつくらせ、アレルギー・免疫反応を引き起こさせる物質の総称)によるアレルギー性鼻炎(鼻過敏症)やほかのアレルギー疾患の合併症を避ける対策をとる必要があるでしょう。アレルギー疾患を発症したということは、アレルギー疾患を引き起こす抗原(アレルゲン)になりうるさまざまな物質に対して、アレルギーを引き起こす可能性を持っていることを意味します。このような点を勘案すると、シッカリとした家庭内環境整備を行うことが基本となります。
そのほかには、ダニ対策として、高温多湿の環境を避けたり、寝具の手入れをきちんと行ったり、ダニ・ハウスダスト対策として掃除の徹底も必要となります。花粉はハウスダストやダニよりも大きく重いために、室内の床の上に落下していることもよくあることです。これらの環境抗原(アレルゲン)を可能な限り室内から取り除き、または室内に寄せ付けない努力がたいへん重要です。
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