鼻腔(ビクウ)の中を洗浄すると花粉が取り除けるので、その分だけ花粉症(花粉アレルギー)の症状は軽くなると考えられます。しかしながら、患者さんご自身の自宅で、患者さんが自分で鼻を洗浄するのは、感染症を引き起こす可能性を勘案するとおすすめすることはできません。耳鼻咽喉科など医療機関で必要に応じて処置を受けることをお勧めします。眼が痒い場合には、基本的には何度でも顔を水やお湯で洗浄しても問題ございません。しかしながら、眼を強くこすったり、不衛生なタオルなどで顔面を拭いたりすることは、感染症の原因や眼の傷の原因になることがありますから、注意が必要でしょう。
耳鼻咽喉科やアレルギー科、あるいは小児科などでは、患者さんの必要に応じて鼻水(鼻汁)を吸い出したり、抗アレルギー薬や生理食塩水もしくはステロイド薬を混ぜた薬液を吸入したりなどしていきます。あるいは、場合によっては洗浄用生理食塩水などを使用して鼻腔(ビクウ)内を洗浄することもあります。しかしながら、家庭においては、水やぬるま湯を用いて、患者さんご自身で鼻の中に入れて洗浄を行うのは、鼻の粘膜を刺激したり、傷つけたりすることもあるために避ける方が無難でしょう。ご自分で鼻腔(ビクウ)内を洗浄することを考えるよりは、マスクを使用して花粉を可能な限り吸い込まないように努力される方が重要でしょう。
花粉症で眼が痒いときなどに、眼を洗う場合には、水道のきれいな水で洗浄することが重要です。洗面器などに水をためるよりも、流れている水を、よく洗ったきれいな手ですくって洗浄するのがもっとも簡単かつ効果的です。花粉症対策専用に眼を洗うための液と容器のセットなどが市販されていますが、それらの商品は不潔になりやすく、眼病の原因となることが少なくないため、おすすめすることはできません。
それに加えて、眼を冷やすのも。痒み(カユミ)を抑制する効果があります。しかしながら、結膜炎(ケツマクエン)などの眼の病気を予防するために清潔なタオルを使いましょう。この際に、一度使用したタオルなどを再度使用することは避けましょう。また、ほかの人とのタオルの共有は、結膜炎がほかの人にうつってしまう可能性がありますので、避けるようにしましょう。眼の周囲の皮膚を清潔に保つことも、眼自体の痒み(カユミ)症状を予防することに役立つことは覚えておくとよいと思います。また、眼の痒み(カユミ)だけではなく、顔面などの皮膚の痒み(カユミ)も、冷たいタオルなどで冷やすと、一時的ですが治癒(チユ)することも可能です。しかしながら、ぬるま湯であっても同じ効果が得られることもあります。これは、血液の流れ方に変化が生じるために、一時的に症状が緩和するのだと考えられています。
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