花粉症(花粉アレルギー)の家庭用の治療器具として、家庭用吸入器や加湿器あるいは鼻洗浄器、電気治療器などが販売されていますが、どれもそれほど効果あるとは考えられません。よって、これらの花粉症対策の治療器具は、あまりお勧めすることはできません。
花粉症対策として考える場合、家庭用吸入に関しては、水だけを使って蒸気を吸入すれば、特に副作用無く自宅で治療できますが、その有効性は4割程度であるとされています。その効果も一時的なものであると考えられています。当サイトの「妊婦さんへの治療上の注意」のページでも説明させていただきましたが、高価な花粉症対策の医療器具を購入する必要はありません。
また、鼻洗浄器は、水を使って鼻を洗浄すると、鼻の粘膜を傷つける可能性も考えられます、鼻の洗浄の場合には、清潔な生理食塩水を使用することが望ましいのですが、効果は一時的である場合がほとんどです。その有効率は、40〜45%程度と考えられており、鼻づまり(鼻閉)がいくらか改善するというだけです。市販されている血管収縮薬の点鼻液を水や生理食塩水に混ぜて、患者さんご自身で鼻洗浄をする方も多いようですが、「薬剤性鼻炎」の原因となることがあるので、止めるのが無難でしょうね。
加えて、家庭用吸入器や加湿器、鼻洗浄器はキチンと手入れや管理をして、清潔に使うことが大切です。カビの仲間や細菌によって、器具が汚染すると、鼻や喉(ノド)の酷い感染症の原因になったり、カビに対するアレルギーの原因となったりすることがあるのです。この点にも、十分な注意が必要でしょう。
花粉症(花粉アレルギー)の発症や症状の増悪、もしくは改善に関して、自律神経系の関与があることは医学的にも認められております。その仕組みを応用して、静電気で鼻の粘膜の自律神経などを電気的に刺激して、鼻のむず痒さやくしゃみ、鼻水(鼻汁)などの分泌を抑えて、鼻づまり(鼻閉)を改善する、と銘打って家庭用電気治療器なる製品も市販されております。しかしながら、そのような効果があるか否かは、実証的に明確であるかは定かではないですし、当然のことながら、十分に医学的あるいは科学的に実証されたものではございません。専門の医師が、医療用として同じような機器を用いて患者さんの治療をしている症例は非常に稀(マレ)でしょう。
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