冷水摩擦や乾布摩擦が花粉症予防に有効であるとする話はよく耳にしますが、まったく根拠のない噂であると言っておきましょう。冷水摩擦や乾布摩擦で花粉症が予防できるという可能性はまったくありません。しかしながら、花粉症(花粉アレルギー)の症状を軽くすることができるという可能性は、完全には否定することはできません。花粉症になることを予防することと、花粉症の症状の悪化を予防することでは別の話なのです。
冷水摩擦や乾布摩擦は、気管支ぜんそくの患者さんが症状を軽くするため、もしくは症状が出てくるのを予防するための補助的な治療法として行われることがあります。皮膚には多くの血管や神経が分布しているので、温度刺激や摩擦による刺激を加えると、皮膚の副交感神経が緊張状態となって、その反対に、肺の副交感神経の緊張状態が軽減するために、喘息アレルギーの症状が軽くなると考えられています。
しかしながら、やはりその効果に関しては個人差があります。十分に実証された研究データがあると言い切れることは難しく、必ずしも全員に効果が期待できる療法ということはできないと考えられます。また、気管支ぜんそくに罹患することそれ自体を予防する効果はやはりありません。最初に述べたとおり、花粉症(花粉アレルギー)そのものを予防することは不可能ですが、鼻に分布している副交感神経の緊張を軽減させることで、花粉症(花粉アレルギー)の症状が軽くなる可能性はありうるかもしれません。しかしながら、それはあくまでも推測の域を出まないことには注意が必要でしょう。
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