花粉症(花粉アレルギー)に対するガムやお茶などの効果に関して尋ねてくる患者さんが、最近多いように思います。ガムは、花粉症そのものに対する治療的な効果はありませんが、ガムを噛むという顎(アゴ)や口の運動は、鼻の通気を良くする可能性があり、鼻づまり(鼻閉)には良いかもしれません。あるいは、ガムや飴(アメ)に含まれるメントール(ハッカの成分)は、いくらかでも気分を改善させますし、実際には鼻の通気は改善しませんが、鼻腔(ビクウ)にメントールを噴霧すると鼻が通った感じがするという研究報告もございます。
また、アロマセラピーに関しても、メントールは鼻が通った感じがすることで、自覚症状を軽くして精神的なリラックスを得ることを目的として使用されております。ほかに、お茶に関しても、気分転換には良いと思われますが、花粉症(花粉アレルギー)に対する治療効果に関しては十分な根拠はないことには注意が必要です。
さまざまなお茶が、花粉症(花粉アレルギー)に対する治療効果を持つ可能性があるという宣伝文句で販売されておりますが、現在までのところ、どのお茶も明確に効果があるとは言えないのが実情です。
こういう研究報告をした論文もある、という宣伝文句も多いのですが、そうした論文を実際に読んでみると、可能性があるかもしれないが決定的ではない、という論文などがあります。それならばまだ良い方で、統計学的に有意差はなかったと否定しているにも関わらず、効果が見られる傾向があったと可能性を主張しているものもあります。
たとえば、柿の葉に含まれているアストラガリンやシソなどが本当に有効かどうかは、今までに発表された論文のみでは疑問が残ります。しかしながら、それにもかかわらず、効果を過大に宣伝しているものもあり、消費者としては注意が必要でしょう。確かに、シソが含まれている香蘇散(コウソサン)という漢方薬は、抗うつ作用や軽い鼻づまり(鼻閉)を改善する作用があり、風邪(カゼ)にはほとんどの人によく効くと言われています。しかしながら、それはほかの生薬との相互作用と漢方医学の証による効果であると考えられ、シソを食べれば誰にでも効果があるとは言えないので注意が必要でしょう。
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