上記の診断に関して、実地臨床上では、鼻水(鼻汁)中の好酸球検査と、抗原特異的血清IgE抗体検査を行うのが一般的です。必要に応じて、皮膚試験や鼻粘膜抗原誘発検査を行うこともありますが、この2つの検査は、強いアレルギー反応やアナフィラキシーショックが起こる可能性もあり、あまり行わないとする医師も少なくありません。特に小児の場合には、皮膚試験や鼻粘膜抗原誘発検査は恐怖心を与えますし、成人よりも強い反応が出る場合もときとしてあります。
アナフィラキシーショックは、年齢とは無関係に起こります。そのために、年齢には関係なく、特徴的な症状があれば鼻水(鼻汁)中好酸球検査だけでアレルギー性鼻炎と診断され、治療上の必要に応じて抗原特異的血清IgE抗体検査を行うことが多いのが実情なのです。
また、子供の場合には、アレルギー性鼻炎や花粉症(花粉アレルギー)に副鼻腔炎(フクビクウエン)が合併することがよくあるため、必要に応じてレントゲン検査をすることがあります。成人でも必要に応じて、レントゲン検査を行います。しかしながら、2歳以下の特に乳児(生後0日から満1歳未満までの子)では副鼻腔が十分に成長していない子供が多く、レントゲン検査の信頼性が低くなるため、近年は成長を待って行うことが多くなっています。
花粉症(花粉アレルギー)などのアレルギー性鼻炎の重症度は、日常の鼻症状の程度により診断します。鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会による基準をもとに判断していきます。ただし、実際の診療では、患者さんに鼻症状の日記を記載していただき、その記録に基づいて診断を行うのが一般的でしょう。
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