妊娠中や出産後の治療薬物:妊娠・授乳中は薬物使用は避け、医師と相談
- 花粉症の治療法・薬物の注意点

医療機関で使用される薬剤でも、薬局や薬店で市販されている薬剤でも、絶対に安全であるという薬剤はありません。特に妊娠3ヶ月以内では、胎児の重要な器官形成期にあたり、この時期に奇形を誘発する可能性がある薬剤もあります。また、妊娠5ヶ月以降は胎児毒性がある薬剤は使用できません。
また、授乳中には、母乳から分泌(ブンピツ)される薬剤もあるので、乳児(生後0日から満1歳未満までの子)に影響を与える薬剤の使用は避けたいものです。ほとんどの抗アレルギー薬は、母乳に出てくる量は極微量であると考えられていますが、安全性を考慮して、基本的には授乳中は使用されません。妊娠中や授乳中は安易な市販薬の使用は避け、医師と相談した上で、薬剤を使用するか否かを決めてください。
妊婦や授乳婦の行う薬物療法について
一般的に言って、妊娠3ヶ月以内は、原則として薬剤を使用しないほうが良いと考えられています。この期間を過ぎると、体内に吸収される可能性が少ないとされる点鼻薬・点眼薬は、有益性が高いと考えられる場合にのみ使用されます。また、抗ヒスタミン薬でもポララミンのように比較的安全性が高いことが知られている薬剤を頓服(トンプク:必要であるときに内服する薬剤)あるいは1回1錠2ミリグラムを1日2回で使用されることもあります。また、「小青竜湯(ショウセイリュウトウ)」という漢方薬が使用されることもあります。
ただ、薬剤の心配をするよりも大切なことがあります。それは、花粉症(花粉アレルギー)や通年性アレルギー性鼻炎(鼻過敏症)の原因となる抗原(生体内に侵入して抗体をつくらせ、免疫反応を引き起こさせる物質の総称)を吸い込まない努力をすることでしょう。この努力をしなければ、薬剤を飲んでも意義は少なくなりますし、薬剤を飲まない場合には症状が悪化するばかりです。通年性アレルギー性鼻炎(鼻過敏症)では、室内の徹底した掃除が有効ですし、花粉症(花粉アレルギー)に場合にはマスクやメガネの使用が抗原(アレルゲン)を避けるために有効です。
温蒸気の吸入を毎日数回以上継続していると、何も対策を行わない場合よりは鼻の調子が良くなりますから、妊娠の初期の頃には、薬剤を使わず温蒸気だけの吸入をするというのもひとつの方法となります。その際には、使用する吸入器は一般的な家電販売店で数千円から2万円以内で販売されている器具で十分です。
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