高齢者の花粉症の治療法:薬物の悪影響での持病悪化や副作用、薬物性アレルギーに要注意
- 花粉症の治療法・薬物の注意点
高齢者によく見られる緑内障(リョクナイショウ)や前立腺肥大症は、抗ヒスタミン薬の内服により悪化する可能性があります。また、高齢になると生理的機能が低下するため、内服薬による副作用が出やすい方もおられます。そのために、高齢者の花粉症治療に際しては、効果と副作用に関して慎重な観察が必要となります。高齢者の花粉症(花粉アレルギー)の治療には、抗アレルギー薬の点鼻と局所ステロイド薬の点鼻を中心にすることも少なくありません。
花粉症を深刻化させる高齢者の身体的問題
高齢者は、加齢により生理的機能が低下しています。つまり、薬剤を肝臓(カンゾウ)で分解したり、腸の中へ排泄(ハイセツ)したりする機能や、腎臓から薬剤を尿の中へ排泄(ハイセツ)する機能が低下しているために薬剤の血中濃度が高くなりやすく、その分だけ副作用が出やすくなるのです。
また、抗ヒスタミン薬は、緑内障(リョクナイショウ)や前立腺肥大症のような、高齢者によく見られる病気を悪化させることがあります。眠気も強くなりやすいので、自動車の運転など神経の集中を要するような行為は控えるべきでしょう。また、肝機能障害がある人では、高齢者に限らず、花粉症(花粉アレルギー)のどの治療薬でも副作用が出やすく、また、薬剤を内服することによって肝機能障害が悪化することもありうるため、治療が困難になります。
こうした理由から、高齢者では、抗アレルギー薬の点鼻・点眼薬、あるいは局所ステロイド薬を中心とし、内服薬は可能な限り避けた方が賢明です。服用する場合も、副作用の出現に十分に注意しながら、副作用の少ない抗アレルギー薬を成人の通常量よりも少ない量から始めて様子をみながら治療を工夫するという医師が多いようです。また、抗アレルギー薬のアレジオンやアレギサールは、抗コリン作用が少なく、緑内障(リョクナイショウ)や前立腺肥大症に対しても比較的安全であると考えられているため、これらの薬剤が使用されることもあります。
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