口角のびらん(口角の水疱や炎症)
- 食道・胃・十二指腸の症状と病気
口角のびらんが長く続き、とても痛む(口角の水疱や炎症が起きている)
口角(コウカク)のちょうど唇(クチビル)の粘膜と皮膚の境界線のあたりに、ぶどうの房のように米粒の半分くらいの水疱(スイホウ:「水ぶくれ」のこと)ができている場合には、口唇ヘルペス(I型)の感染が原因となって、口のまわりに水疱ができる病気です。
単純ヘルペスウイルスは、ほとんどの場合、10歳未満の子どものときに、家族や友達などから感染し、三叉神経節(サンサ・シンケイセツ)の中に住みついて、無症状のまま過ごします。思春期を過ぎた頃から風邪(カゼ)をひいたときや疲れたとき、紫外線を大量に浴びたときなど、抵抗力が低下すると症状があらわれます。
水疱は5日ほどで乾いてかさぶた状態になり、放置しても2週間ほどで自然に治まりますが、より早く治したい場合は、皮膚科で治療を行います。ウイルス感染が原因なので、根治(コンジ:病気などを根本から完全になおすこと)はしませんが、抗ウイルス薬の塗り薬や内服薬で活性を抑えると症状が軽くなる効果があります。水疱を手でいじったりすると、口のまわりだけでなく顔の他の部分にも感染が広がる恐れがあります。
水疱が出ている間は、ほかの人にもうつる可能性があるので、タオルの共用や過度な接触は避けた方が良いでしょう。再発を繰り返す場合には、前兆として皮膚にピリピリした痛みが出た段階で、早めに薬を使うと水疱が出るのを防げることも多いようです。
唇に水疱が無い場合、俗に「カラスの灸」などと呼ばれる口角炎(コウカクエン)の可能性もあります。細菌やカンジダ、抗生物質やステロイドの長期投与、ビタミンB群欠乏などが誘因となって、口角が荒れるもので、原因を明らかにし的確な治療を受けるためにも、皮膚科を受診してください。
「三叉神経節(サンサ・シンケイセツ)」とは?
三叉神経は、咀嚼運動(ソシャク・ウンドウ)と顔面の皮膚、口腔、舌、鼻腔粘膜の知覚に関与する神経で、脳幹から出てすぐに三叉神経節を作っています。
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