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生化学検査

- 食道・胃・十二指腸の検査方法

 

生化学検査

 生化学検査のおもな項目には、総タンパク、アルブミン、AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、γ-GTP、LDH、総ビリルビン、血糖値、C反応性タンパク(CRP)などがあり、これらの数値から、肝臓(カンゾウ)、腎臓(ジンゾウ)、膵臓(スイゾウ)、その他内臓の機能がわかります。

 @ 総タンパク、アルブミン

 これらの値が低いと消化管や肝臓の病気が疑われます。

 A AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、γ-GTP、LDH、総ビリルビン

 ビリルビンは肝臓や胆道に障害があると値が上昇し、黄疸(オウダン)があらわれます。AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、γ-GTP、LDHの数値が高い場合には、肝臓に障害がある可能性があります。

 B 尿素窒素(BUN)、クレアチン

 これらの数値が異常値の場合には、肝機能障害の可能性があります。

 C CRP

 炎症反応を示すもので、高値の場合、身体のどこかで炎症が起きている可能性があります。

 D 腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、SCC)

 腫瘍マーカーは、最初から行う検査ではありません。治療の経過観察に用います。たとえば、CA19-9は腺ガンのときに値が高くなりますが、生まれつき高い人もいます。何も病気が見つかっていない段階で、この検査を受けて、たまたま高い数値が出ると、全身くまなくガンがないかどうか探すため大変な検査になります。
 CEAは高齢者で腎機能が低下していると高くなりますし、タバコを吸う人も高く出る傾向があります。別の検査でガンが疑われたときに行うもので、ガンの早期発見には役立ちません。
 腫瘍マーカーとして診断に有用なのは、肝細胞ガンのAFP、PIVKA-2、前立腺がんのPSAです。それ以外は偽陽性が高いので、むやみに受けて不安にならないよう気を付けましょう。

AST(GOT)、ALT(GPT)」とは?

 AST(GOT)は、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、ALT(GPT)はアラニンアミノトランスフェラーゼです。ともに主に肝臓の細胞の中にある酵素です。肝臓の細胞が壊れたり肝機能が悪化したりすると、血液中に洩れ出て血液中の値が増加するので、肝障害の指標として利用されます。

ALP」とは?

 アルカリフォスファターゼという酵素です。肝疾患の検査として用いられます。閉塞性黄疸や胆汁うっ滞、甲状腺機能亢進症、骨疾患、妊娠末期で上昇します。

γ-GTP」とは?

 γ(ガンマ)グルミタルトランスペプチターゼの略称です。腎臓(ジンゾウ)、肝臓(カンゾウ)、膵臓(スイゾウ)、脾臓(ヒゾウ)、小腸などに存在しますが、特に胆道の閉塞時に上昇してきます。黄疸(オウダン)の鑑別に、またアルコール性肝障害時に上昇してきます。

LDH」とは?

 乳酸脱水素酵素のことです。AST、ALTなどの検査値と組み合わせて主として肝疾患の診断が行われます。

C反応性タンパク(CRP)」とは?

 肺炎球菌のC多糖体に反応する特異タンパクで、炎症や組織の破壊が生じると、その反応の強さに比例して、血液中に出現することから、炎症性疾患の有無や程度の診断に利用されます。

 

◇「食道・胃・十二指腸の検査方法」の記事一覧◇


◆食道・胃腸の役割と構造◆
 消化管の役割
  @消化プロセス:口腔〜胃
  A消化プロセス:十二指腸
  B消化プロセス後:小腸で吸収
 消化管の構造・役割
  ・食道の構造 / 食道の働き
  ・胃の構造 / 胃の働き

  ・腸の働き / 腸の構造

 食道・胃腸の検査方法
  ・内視鏡検査
   @経口検査 A経鼻検査 
  ・X線検査  ・CT検査  ・MRI検査
  ・腹部超音波検査
  ・血液検査 生化学検査
  ・胃に隆起性の陰影がある場合
  ・十二指腸の病気とバリウム検査
◆食道・胃腸の役割と構造◆
 セルフケア・生活上の注意
 ・胃潰瘍時の場合
 ・胃酸過多の場合
 ・胃切除後の場合
 ・機能性ディスペプシアの場合
 ・ピロリ菌除菌後の場合
 ・子ども(幼児)のピロリ菌感染と除菌
 ・十二指腸潰瘍の場合
 ・十二指腸潰瘍手術後の場合

 豆知識

 ・胃酸消化の仕組みの発見
 ・蛙(かえる)の子育ては胃袋の中で
 ・ストレスと胃の病気
 ・胃カメラから内視鏡検査への発達
 ・市販薬の推奨される飲み方・扱い方

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