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胃ガンB治療方法:EMR、ESD、腹腔鏡下、定型手術

- 食道・胃腸の病気(胃腸)

 

胃ガンの治療方法

 胃ガンは、早期発見すれば、内視鏡による切除が可能です。1週間程度の入院で、胃そのものを切ることなく、手術前とまったく同じ生活に戻ることができます。
 内視鏡切除をした場合、胃そのものは残るわけですから、切除した場所以外のところに再度胃ガンが発生する可能性があります。リスクを少しでも減らすために、ピロリ菌に感染している人は除菌をしたほうが良いでしょう。進行胃ガンの場合には外科手術を行います。

 

EMR(内視鏡的粘膜切除術)

 内視鏡を使って病巣粘膜の下に生理食塩水などを注入して病変の粘膜を浮き立たせ、輪になったワイヤーをそれにかけ、しぼり込んで粘膜を焼き切る方法です。早期胃ガン(ガンが粘膜下層までにとどまっている)でリンパ節転移がない場合に行われます。おなかにメスを入れずに内視鏡を使って行うため、入院期間も1週間程度ですみます。手術後は数日で食事ができるようになり、退院後は健康な人と同じ生活に戻ることができます。

胃ガン治療 EMR

 

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)

 内視鏡を使って粘膜をナイフで剥ぎ取る方法で、EMR(内視鏡的粘膜切除術)より確実かつ広範囲に病変を切除できる治療方法です。この方法では2センチメートル以上の大きな病変や癌(ガン)部に潰瘍(カイヨウ)がある病変も切除することができます。治療後は数日で食事ができるようになり、入院期間も1週間程度で済みます。

 

腹腔鏡下手術

 お腹に直径2センチメートルほどの小さな穴をいくつか開けて、そこからファイバースコープや手術器具を挿入して、おなかの内部をモニター画面に映しながら手術を行う方法です。おなかを大きく切らないため、手術後の回復も早く、入院期間も1週間程度と短くてすみます。

 

縮小した胃切除

 胃ガンの手術は、可能であればできるだけ切除範囲を少なくして、手術後の生活の質を高く保てるようにする方向に向かっています。たとえば、術後のダンピング症候群や腸液の逆流を防ぐために胃の出口(幽門部)を一部残したり、術後の消化管の癒着を防ぐために大綱(小腸を覆う膜)を残したり、手術後の下痢を軽くするために胃の周囲の神経を残すなど、可能な限りの機能を温存する努力が行われています。

胃ガン治療

 

定型手術

 縮小手術の適応にならない場合の最も標準的な切除法で、胃の3分の2以下を切除し、リンパ節郭清を行います。胃を切り取る範囲は、ガンのできている場所によって異なります。ガンが胃の十二指腸側にある場合は、胃の出口のほうを切除(幽門側胃切除)し、ガンが食道のほうにできている場合には胃の入り口のほうを切除(噴門側胃切除)します。胃を全摘出する場合もあります。胃を全摘した場合には、食道と腸をつなぎ、腸が胃の役割の一部を果たします。

 

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◇「食道・胃腸の病気(胃腸)」の記事一覧◇


◆食道・胃腸の役割と構造◆
 消化管の役割
  @消化プロセス:口腔〜胃
  A消化プロセス:十二指腸
  B消化プロセス後:小腸で吸収
 消化管の構造・役割
  ・食道の構造 / 食道の働き
  ・胃の構造 / 胃の働き

  ・腸の働き / 腸の構造

 食道・胃腸の検査方法
  ・内視鏡検査
   @経口検査 A経鼻検査 
  ・X線検査  ・CT検査  ・MRI検査
  ・腹部超音波検査
  ・血液検査 生化学検査
  ・胃に隆起性の陰影がある場合
  ・十二指腸の病気とバリウム検査
◆食道・胃腸の役割と構造◆
 セルフケア・生活上の注意
 ・胃潰瘍時の場合
 ・胃酸過多の場合
 ・胃切除後の場合
 ・機能性ディスペプシアの場合
 ・ピロリ菌除菌後の場合
 ・子ども(幼児)のピロリ菌感染と除菌
 ・十二指腸潰瘍の場合
 ・十二指腸潰瘍手術後の場合

 豆知識

 ・胃酸消化の仕組みの発見
 ・蛙(かえる)の子育ては胃袋の中で
 ・ストレスと胃の病気
 ・胃カメラから内視鏡検査への発達
 ・市販薬の推奨される飲み方・扱い方

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