胃ガン@主な症状と進行度
- 食道・胃腸の病気(胃腸)
胃ガンの主な症状
胃にできる悪性腫瘍です。日本人の罹患率(リカンリツ:一定期間内に新たに発生した患者の、単位人口に対する割合)は非常に高く、ピロリ菌の感染と塩分の多い食事などの影響が指摘されています。
初期には、まったくと言っていいほど自覚症状がありません。痩せたり、食欲が無い、貧血、胃の痛み、タール便などの症状が現れた頃には、すでに進行している場合が多いのです。早期に治療を受ければ、ほぼ100%近く治ります。
胃ガンは、早期発見が大切と言われ続けてきましたが、最近では予防に積極的に取り組むべきという考え方が広がってきました。ピロリ菌と胃ガンの研究が進み、除菌治療をすると胃ガンの研究が進み、除菌治療をすると胃ガンのリスクが3分の1に減るというデータがあります。日本ヘリコバクター学会がまとめた最新版のガイドラインでは、ピロリ菌に感染している人すべて除菌が推奨されることが明記されています。
日本人の胃ガン死亡率は、1960年代から大幅に減少してきていますが、それでも2004年にガンで亡くなった人の数では、男性で第2位、女性で第1位になっています。胃ガンにかかる人の数は40歳代以上で急激に増え、女性より男性に多く見られます。
「タール便」とは?
黒色便をその色と形状からタール便と呼ぶ事があります。便が黒くなる原因で最も多いのは、胃や十二指腸からの出血です。
胃ガンの進行度;ガンの深さ次第
胃ガンの進行度は、胃ガンの侵攻の深さで決まります。胃ガンは胃の粘膜から発生し、粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜(ショウマク)へと進んでいきます。粘膜下層までなら早期胃ガン、筋層より深く浸潤していれば進行胃ガンと区別しています。

胃ガンの進行はガンが粘膜下層を超えると加速
胃ガンは、早期胃ガンの段階で発見される場合と、それ以上に進行した場合とでは、その後の予後に大きな違いがあります。胃ガンが粘膜下層より深くにまで及ぶと、血管やリンパ節につながるリンパ管を通って、まわりの組織や臓器に転移する可能性が高くなるためです。通常、胃ガンが粘膜にできて、粘膜下層まで浸潤するまでには2〜3年かかると考えられていますから、そこまで達する前の段階で早期発見するチャンスを逃さないことが大切です。
胃ガンが筋層にまで及び、進行胃ガンになると、ガンの発育は急速にスピードを上げ、早く進行していきます。血管から肝臓や肺、リンパ管を通ってリンパ節へと運ばれて、転移しながら胃ガンが全身に広がっていきます。さらに胃壁の一番外側にある漿膜(ショウマク)に達すると、胃壁を突き抜けて腹腔内全体にまで広がって、腹水がたまってきたりします。
「リンパ管、リンパ節」とは?
身体には血液が流れる血管のほかに、リンパ液が流れる管(リンパ管)が全身に張り巡らされており、組織液を取り除き、脂肪分を運ぶはたらきをしています。また、その途中にあるリンパ節では、細菌やウイルスを処理しています。
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